学校長あいさつ

 

“未来へ向け叡智を育む”

 

 本校は、明治26年(1893年)に開校した青森県尋常中学校八戸分校を前身とし、昭和23年の学制改革により青森県立八戸高等学校となりました。開校以来の卒業生は約2万8千名。今年、学校創立131年目を迎える歴史と伝統を持つ高校です。これまで政財界、司法、教育、医・科学技術、芸術などにおいて、県内はもとより国の内外で活躍する第一線の人材を輩出してきました。
 また、10万平方メートルを超える「八高の森」に加えて、校舎を中心とした8万平方メートルに及ぶ広大な大杉平キャンパスは全国屈指の面積を誇り、春には桜並木が目を楽しませてくれるほか正門からの欅並木も季節ごとに彩りを変え、生徒は緑豊かな素晴らしい環境の中で充実した学校生活を送っています。
 本校は、「文武両道」・「質実剛健」の伝統と「自主自立」の精神を重んじた自由な校風を特色としています。基礎から発展までの確かな学力の育成を図る学習活動が展開されているだけでなく、教科以外の活動も活発です。伝統と実績のある多種多様な部活動は勿論のこと、最大の学校行事である「八高祭」など、八高はあらゆる場面で生徒同士のみならず、生徒と教職員が切磋琢磨しながら、自らを鍛え成長できる学校です。
 このような八高生の精神的支柱は次の綱領にあります。

 

一、須ク自重スへシ      
一、唯本分ニ向カツテ猛進セヨ 
一、師ヲ敬シ友ヲ愛セヨ、   

 

 綱領は、戦前の八中生から戦後の八高生へ脈々と受け継がれ、学校生活の行動指針としてだけでなく、人生の道標ともなっています。
 近年、急速に進展している激動の時代で、本校に課せられた使命と責任は、知・徳・体のバランスのとれた力を蓄え、未来の発展に寄与できる逞しい人材を育成することであると考えています。
 そのため、本校では「未来へ向け叡智(英知)を育む八高」をスローガンに掲げ、生徒自らが学力を高め、国際的な視野で物事を考えられる人材の育成を目指します。具体的には、探究型学習(マイタイム)や海外研修等の充実、他教科との横断型授業、英語プレゼンテーション等、あらゆる機会を通じて本気で学ぶ八高生をサポートしていきます。
 創立131年を迎え一層の飛躍を目指す本校において、「高い志」を持った生徒たちが、正々堂々と自分の道を歩んでいけるよう教職員一同「チーム八高」で取り組んでいきますので、今後とも本校の教育活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 第42代 校長 嵯峨 弘章   
    (2024年4月掲載)