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教科等横断的な研究授業

1 研究授業の概要
 実施日:令和元年9月19日(木) 6校時
 対 象:1年2組 41名
 科 目:コミュニケーション英語T
 授業者:外国語科 榎本純子 教諭と国語科 高橋美和子 教諭
 目 的:
 今回は、Viewpoint Basic(CHART INSTITUTE)という教材を使って、長文読解でよく見られる文構造の1つとして、「同格」を取り上げた。生徒は、英語の授業の中では、名詞(のかたまり)を2つ並べて、一方が他方の言い換えや具体的な説明になっている「同格」を学習しており、国語の授業の中では、古典で格助詞の用法の一つとして「同格」を学習している。しかし、同じ「同格」という言葉で表されてはいるが、英語と日本語という言語そのものの違いから、文法事項として完全に一致するものではない。言語を学習する際、ともすれば、単語や文法の相関関係をおさえて置き換えることができるようになれば、読解や表現が可能であるように錯覚しがちである。そのような表層のレベルではなく、書き手の表現意図まで考えながら、テキストにあたる姿勢を身につけさせたい。
 あわせて、同じ教科の中で既習事項とその時間に学習する内容を結びつけて理解するだけでなく他教科の学習内容とも結びつけるという点では、教科等横断的な思考は学習者自身の中で日常的に行われるべきものであり、断片的・限定的になりがちな知識を俯瞰的に捉え直すことで、より知識が深められ定着していくことに気づかせたい。
2 研究授業担当者、生徒、参観教員の主な感想
(1)授業者の主な感想
<外国語科教員>
○より身近な日本語と比べることで、英語の「同格」について理解を深めることができたようである。
●同じ「同格」と言っても、文法事項の切り口が異なるため、やや混乱していた生徒もいたようである。
<国語科教員>
○比較対象があることで、文法学習をそれそれの例文で体系的に説明されたときよりも、より印象に残ったようである。
○教科を越えて知識を関係づけることの大切さについては、十分理解できたようである。
●英語と日本語の文法を比較する際、生徒が自分で共通点や違いを発見できるよう、もう少し共通する部分の多い文法事項(仮定法過去と反実仮想など)を取り上げればよかったと思う。

(2)授業を受けた生徒の主な感想
○英語と古典、それぞれの文法事項を同じ時間で扱うことで、関連させて頭に入れることができたのでよかった。
○英語と日本語、両方の同格について一緒に学ぶことができて、とても興味深いと思った。英語と漢文に共通点などがあれば学んでみたい。
○同格の説明を英語だけではなく日本語で説明してもらったのがわかりやすかった。英語だけだと、そのような英文に慣れるしか方法はなかったが、実際に詳しく日本語で説明してもらうことで、普段より理解することができた。
○同格が英語と古文と似ているところがあって、とてもおもしろかった。初めは、英語と古文は全く接点がないと思い込んでいたが、密接なつながりがあり、英語も古文も前以上に問題を解いたり勉強したりすることが楽しくなった。また、教科間のつながりも強く感じられ、教科は違えど密なつながりがあると再確認できた。
○英語の授業で古典をいきなり学習したのでとても混乱した。しかし、新鮮でもあった。気づいたこともあった。それは「一教科ごとに区切ってしまうことで可能性が失われること」だ。英語と古典でつながるものがあるなら、語学の可能性は飛躍するだろう。一教科ごとに区切ってしまって見えてこなかった新しい本質的な知識を知れることだろう。
●今までに体験したことのないような授業で、楽しかった。しかし、「2教科を1時間内にやる」と感じた部分、つまり、関連づけが薄い部分があるようにも感じた。もう少し英語と古典の絡みを増やしてもいいと思う。
●新鮮で面白かったが、理解が追いつかなかった。もう少しだけゆっくりやってほしい。

(3)参観教員の主な感想
○ちょっと期待していたものとは違いましたが、こういう横断型もあるのかなとは思います。次回に期待します。(校外からの参観者)
○「英語も日本語も同じ言語を教える教科である」と大きなくくりで考えることができた。共通点だけでなく、英語と日本語の相違点についてはどのように指導するのかということが、新たな疑問となった。
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